本日のテーマは鍼治療って何!?です。

 

鍼とはどういうものなのか、

 

なぜ効果があるのか等、

 

鍼についての投稿です。

 

 

●鍼治療について

 

鍼治療は古代の中国で2千年以上前に誕生し、

 

日本へは6世紀頃、朝鮮半島から伝えられています。

 

平安時代までは灸治療が中心で

 

室町時代から再び鍼治療が盛んとなり

 

ツボ(経穴)や経絡の研究も盛んに行われていました。

 

 

経穴(ツボ)は「気と血」のエネルギーの

 

通り道である経絡上にあり

 

経穴も2千年前から存在し

 

現在WHO公認のツボの数は361個となっていますが

 

実際はそれ以上あります。

 

 

鍼を刺す際は鍼管と呼ばれる筒を使い

 

とんとんと刺します。

 

 

この技法は管鍼法と呼ばれ江戸時代に

 

杉山和一先生が創始しました。

 

 

管鍼法により鍼を刺す際に

 

痛みを与えずに刺入できるようになり

 

私を含め現代の鍼灸師も多くこの技法を用いています。

 

杉山和一先生は世界で1番最初に

 

視覚障碍者の鍼灸学校を創設するなど

 

鍼灸の神様と呼ばれています。

 

 

●東心斎橋整骨院・はりきゅう院で使う鍼

 

当院では全てステンレス製の

 

ディスポーザブル鍼を使用しています。

 

現代のステンレス鍼は折れにくく丈夫で、

 

衛生面の観点からも安心してご利用いただけます。

 

この画像は鍼先を拡大したものですが

 

現代の日本の鍼の製造技術はとても高く

綺麗に先まで尖っており

 

刺入の痛みがとても少ないです。

 

 

⇧画像は当院で私が使っている主な鍼で

 

それぞれ5㎝、6㎝、9㎝の鍼です。

 

鍼の太さや長さは刺す部位や患者さんの体型、

 

鍼に慣れているかで変わります。

 

9㎝の鍼だと100円玉4枚分ほどの長さです。

 

 

腰回りに用いることが多い鍼ですが

 

腰痛で腰を反らすと痛い方はこの鍼が効果的です。

 

 

約7㎝程刺入することで腰部のインナーマッスルに

 

しっかりと刺鍼することができます。

 

 

●鍼の効果

 

私が狙う鍼の効果は主に3つです。

 

・緊張した筋肉への刺鍼による筋の弛緩

 

・組織に傷を与えることによる自己治癒能力を上げる

 

・ツボへの刺鍼により経絡を流れる気の調整(ツボの効果)

 

鍼は即効性もありますが

 

自己治癒能力を引き出し改善していく作用もある為

 

刺鍼後も効果が期待できます。

 

 

 

●鍼治療により効果が期待できる症状

 

NIH(米国国立衛生研究所)による、

 

鍼灸治療で有効性がある疾患には、

 

次のものがあげられています。

 

【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症
頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩
腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)
胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順
冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎
ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)
小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

参考文献:NIH(米国国立衛生研究所)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/48/2/48_2_186/_pdf/-char/ja

 

など、鍼治療は多くの症状に

 

対応できる万能な治療法と言えます。

 

 

 

●まとめ

 

鍼治療は受けたことがない方には

 

恐さ等あると思いますが

 

使用する鍼も長さや太さも幅広くあり、

 

痛み無く鍼を受けて頂くこともできますので

 

鍼治療に興味のある方はお気軽に

 

お問い合わせください。

 

 

私は神様杉山和一大先生に

 

少しでも近づけるよう日々精進して参ります。

 

 

実際に鍼治療を行っている投稿は

こちらからお読みください。
https://higashishinsaibashiseikotsuin.net/%e8%82%a9%e3%81%93%e3%82%8a/stiff-shoulder/

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございましたm(__)m