東心斎橋整骨院・はりきゅう院黒岩です。

本日のテーマは

【年末のだるさ・肩こり・不眠、その不調「12月病」と身体の乱れかも】

 

12月に入ると、
「なんとなく体が重い」
「やる気が出ない」
「肩こりや疲れが抜けない」
そんな声をよく耳にします。

年末はイベントや仕事が重なり、知らず知らずのうちに心と体に負担がかかる時期です。
その不調、もしかすると「12月病」かもしれません。

「12月病」とは ― 年末に増える心身の不調

年末、街がクリスマスや年末年始の装飾で華やぐ一方で、「なんとなく気分が沈む」「身体がだるい」「やる気が出ない」などの不調を感じる人が増えます。これらを指す言葉として、近年「12月病」が注目されています。年末特有の環境変化や心理的・社会的ストレスが重なり、多くの人が心身のバランスを崩しやすい時期として捉えられています。

「12月病」は、単なる一時的な疲労や気分の落ち込みではなく、年末の過度な負荷によって心と体が悲鳴をあげているサインとも言えるのです。

— なぜ「12月病」が起こるのか

「12月病」が起こる背景には、環境的・心理的・生物学的な複合要因があります。

🌙 環境の変化

  • 日照時間の減少と寒さ
     冬は日が短く、外出も減りがち。太陽の光を浴びる時間が減ることで、体内時計やホルモンバランスに影響が出やすくなります。特に、気分の安定に関わる「セロトニン」の減少や、「メラトニン(睡眠ホルモン)」の乱れが起こりやすくなります。

  • 年末の慌ただしさ
     仕事の期末処理、大掃除、年賀状、帰省準備、忘年会など、やることが山積みに。睡眠時間や休息が削られ、身体に疲労が蓄積します。

  • 人付き合いやイベントの増加
     年末年始ならではの食事会や親戚・友人との集まりなど、人間関係が一気に増えることで、気疲れやストレスも生まれやすくなります。

🧠 心理的なプレッシャー

  • 1年を振り返る焦りや不安
     「今年こそは」「来年はどうするか」など、将来や目標について考える機会が増えるのも年末。特に「やり残し」「達成できなかったこと」があると、自責の念や焦燥感が強くなりやすいです。

  • 人間関係・家族関係のストレス
     普段会わない人との再会や、普段と違う人付き合いがあることで、無意識に気を使ったり、「居心地の悪さ」を感じたりする人も。孤独感や疎外感を抱きやすい人には、この変化が大きな負担になります。

🧬 生物学的な要素

  • ホルモン・神経伝達物質の変化
     日照量やストレスの減少により、「セロトニン(幸福感や気分の安定)」の分泌が減り、「メラトニン(睡眠ホルモン)」のリズムが乱れて、睡眠の質が落ちることがあります。これが「気分の落ち込み」「だるさ」「眠気」「過眠・過食」などの不調につながりやすいのです。

  • 自律神経の乱れ・ストレスホルモンの過剰
     寒さや多忙、ストレスで自律神経のバランスが崩れ、血行不良、肩こり、胃腸不調、免疫力低下など身体的不調が現れやすくなります。


典型的な「12月病」の症状

「12月病」の症状は人それぞれですが、以下のような身体的・精神的な変化がよく見られます。

身体の不調

  • 強いだるさ・疲労感(休んでも疲れが取れない)

  • 睡眠障害(寝つきが悪い/夜中に目が覚める/過眠)

  • 食欲の減退または過食(特に甘いものや炭水化物)

  • 頭痛、肩こり、腰痛、関節痛などの体の痛み

  • 胃腸の不調、免疫力の低下による風邪をひきやすさなど

心や気分の不調

  • 気分の落ち込み、憂うつ感、無気力感

  • イライラ、焦燥感、落ち着きのなさ

  • 集中力や判断力の低下、仕事や家事へのやる気喪失

  • 将来への不安、人付き合いへの消極性、孤独感

これらの症状は、単なる「年末の疲れ」だと見過ごされがちですが、放っておくと睡眠不足や慢性的なストレス、生活リズムの乱れにつながり、気分障害や体調不良が長引くこともあります。

— 身体と心の両面からのケア

  • 全身の疲労・筋緊張のケア
     肩こり・腰痛・関節の痛みなどは、自律神経の乱れや血行不良から来ることも多く、整体などで体をリラックスさせることで改善のきっかけになります。

  • 生活習慣のアドバイス
     「朝、窓を開けて日光を浴びる」「適度な散歩や軽い運動」「寝る前のスマホ・PC制限」「バランスの良い食事」といった生活リズムや習慣を整えることは、筋骨格だけでなく自律神経やメンタルの安定にもつながります。

  • 心のストレスや疲れへの配慮
     「ただの疲れ」「年末だから仕方ない」と片付けず、本人の話をよく聞き、必要なら「休む」「無理しすぎない」ことを提案するなど、心のケアにも寄り添う姿勢が大事です。


12月病を和らげる・予防するためのセルフケア

  • 朝、なるべく早くカーテンを開けて日光を浴びる — 15〜30分程度、顔や手に日光を当てることで、セロトニン分泌が促され、体内時計が整いやすくなります。

  • 規則正しい生活リズムを維持する — 就寝時間・起床時間を一定にし、朝食をしっかりとる、夜はスマホ/PCを控えるなど。

  • 軽めの有酸素運動やストレッチ — ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど、血行を促進し、筋緊張や疲労、メンタル疲労の緩和に効果的。

  • バランスのよい食事 — セロトニンの材料になるトリプトファンを含む食品(豆類、魚、乳製品など)やビタミン・ミネラルを意識する。

  • リラクゼーション・ストレス解消時間を作る — 深呼吸、入浴、アロマ、趣味・リラックスする時間を意識的に設ける

年末の不調は、「気合い」や「根性」で乗り切るものではありません。
体が発しているサインに早めに気づき、整えてあげることが大切です。

当院では、
✔ 肩こり・腰痛などの身体の不調
✔ 自律神経の乱れによるだるさや疲れ
✔ 年末特有のストレスによる緊張

こうした症状を、身体の状態から丁寧にみていきます。

「年内のうちに一度リセットしたい」
「このまま年を越すのは不安」

そんな方は、お気軽にご相談ください。