こんにちは。
東心斎橋整骨院・はりきゅう院副院長の黒岩です。
女性の3割以上は日常的に「便秘」に悩まれています。
本日のブログは東洋医学でみる便秘の分類です。
便秘もタイプにより症状が異なります。
便秘の定義は日本内科学会によると
『3日以上排便がない状態、
または毎日排便があっても残便感がある状態』
とされています。
現代医学では
①弛緩性便秘
大腸の運動(蠕動運動)が弱く
便を押し出す力も弱く
排出までに時間がかかるもの。
主に野菜不足や運動不足で起こります。
②痙攣性便秘
過敏性腸症候群にみられ、
腸の運動が乱れて兎の糞のような
コロコロした便が特徴です。
ストレスや心理的な乱れで起こります。
③直腸型便秘
直腸に便が溜まっても便意を催さず
蠕動運動が起こらない便秘です。
頻繁にトイレを我慢したり
排便の習慣が乱れることで起こります。
④器質性便秘
胃や小腸・大腸、肛門などに
何らかの疾患がありそれが原因で起こる便秘です。
(大腸癌、クローン病など)
器質性便秘は医療機関への受信が必要ですが
①〜③は鍼灸治療で改善可能です。
東洋医学では
熱秘(ねっぴ)・寒秘・燥秘・気秘(きっぴ)の
4つに分類されます。
①熱秘
身体が熱を持ってしまい
腸で多くの水分を吸収してしまい便が硬くて臭い、
喉が乾きやすい、辛いもの・脂っこい物や
お酒の摂り過ぎにより起こるタイプです。
②寒秘
冷え性や冷たい物のとり過ぎで
腸が冷え腸の働きが鈍くなり便秘が起こります。
便の出始めのみ硬くなり
その後は軟便となるタイプです。
③燥秘
規則正しい排便の習慣が無く
腸液の分泌が低下して便が乾燥し
出にくくなるタイプで、
コロコロした便が特徴です。
④気秘
痙攣性便秘と同じで腸の運動が乱れて
便を押し出す力が弱いタイプで、
疲れやすかったり食欲不振もあり
ストレスや緊張で腸が動かず
スッキリ出ないタイプです。
下剤などで無理やり出している方も
おられると思います。
鍼灸治療によって下剤の使用が減ったり
使用しなくなる方も多くおられます。
慢性的な便秘でお悩みの方は
是非一度鍼灸治療を試してみては
いかがでしょうか?m(_ _)m
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m