こんにちは、
東心斎橋整骨院・はりきゅう院の今西です(^^)
【筋肉の働き】
筋肉の働きと言えば、物を持ち上げたり、走ったりする運動したり、
すなわち力を発揮することであると多くの人が答えるのではないでしょうか?
もちろん、力発揮は筋肉の最も重要な働きです。
しかし、筋肉には他にも重要な仕事があります。
それは、私たちのからだの“熱”を作ることです。
これを熱産生と呼びます。
私たちは、外部環境の温度によって体温が変動することが無い恒温動物です。
どれだけ寒い環境にいても、暑い環境にいても病的にならない限りは人間の体温は一定に保たれています。
特にからだの内部の温度(深部体温)は、
よほどのことが無い限り37度付近に安定するようにかなり精密に維持されています。
なぜそれほど精巧な温度管理が私たちの体内では行われているかというと、
私たちの細胞や組織が適正に働くことができる温度だからです。
この温度が変動すると私たちの身体機能が維持できなくなることがあります。
例えば、深部体温が酷暑環境によって維持できなくなり、
上昇してしまうと熱中症となり、命の危険にさらされるのが典型的な例と言えるでしょう。
一方で、寒い場合には無意識にふるえたり、小刻みに動いたりします。
この行動こそが、筋肉が持つもう一つの重要な働き、「熱産生」に関連しています。
これらの行動は、行動性体温調節と呼ばれます。
恒温動物である私たち人間は、体温を一定に保ち、適切な生命現象を維持するために、
熱をからだの外に放出し体温を下げたり、逆に熱を作って体温を上げたりしています。
この熱を作る主役が筋肉であったわけです。ちなみに熱を放出する働きの主役は発汗です。
【基礎代謝と筋肉】
私たちのからだの中で、筋肉が熱産生をする仕組みはエネルギー代謝と深く関わります。
車が走るためにガソリンが必要なように、筋肉が力を発揮する際にはエネルギーが必要です。
体内でそのエネルギーを産生する際に熱が発生します。
もうひとつ、筋肉とエネルギー代謝において重要なキーワードがあります。
それは、「基礎代謝」です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、基礎代謝とは、
”安静にしている状態で生命維持のために消費される必要最低限のエネルギー代謝量”と定義されています。
つまり、心身共に落ち着いた状態で、組織や器官が働くために必要なエネルギーであると言えます。
車のアイドリングと同じように、我々は何もしなくてもエネルギーを消費しているのです。
実はこの安静時のエネルギー消費が見過ごすことができないほど大量です。
一日に消費される総エネルギー消費は、大きく分けて基礎代謝、
身体活動による代謝、食事誘発性熱産生(DIT)に分類されます。
この3つの総エネルギー消費における内訳は、基礎代謝が約60パーセント、
身体活動が約30パーセント、DITが約10パーセントとなっています。
私たちは、驚くほどのエネルギーを動かずに使っていることがわかります。
生命を維持することは大変な作業であるとも言えます。
上記の内容は基本的な仕組みになります。
これを知り私たちが気を付けるのは
夏の間は外部温度が高いために私たちのからだは少ないエネルギーで過ごすことができていました。
その分、他の所への余裕も生まれていました。
しかし冬に向かうにつれて外部温度が下がっていくと、
からだは体温を一定に保つことにたくさんのエネルギーを必要とします。
大切なのは秋や冬を、夏の時と同じテンションにしない事!!!
それをすると必要以上に疲労させ組織や器官がからだが機能しなくなります。
冬へ向かう今からの季節は静まって過ごしていきましょう♪
更に、からだを整える事は
エネルギーの無駄遣いを減らし
より必要なところへめぐります
大切なからだに興味を持ち
今できることを精一杯してあげましょう(*’▽’)
きっと喜ぶでしょう(^^♪